また今年もこのイベントの季節がやって来ました。
SM感謝祭
このイベントは私にとってとても意味あるイベントだと思っています。
明智先生が亡くなり、このイベントを始める時プロデューサーの格子戸さんに
「こんなイベントをやりたい!是非出て欲しい」
と言われ、正直最初は戸惑いました。
ですが毎年7月は私にとって忘れることが出来ない月であり
先生が、そして先生を愛した方々が楽しんで頂ければと思い
第一回から出演させて頂いております。
明智伝鬼という偉大な縄師が居たことを忘れないために・・・
そして若い緊縛師やSM女王様全てのSMに関わる方々に
先人たちが残してくれたものを忘れないためにこのイベントが
ある意味があると思う。だから若手の方々はそれを重んじてほしい
師匠とか弟子とかではなく、俺は関係ないではなく
今ある環境を作り上げた方々を重んじて欲しいと思う。
決して人は一人で大きくなっているわけではない
そして今ある環境は自分が切り開いたものではないという事を
改めて自分の心で確認して欲しいと思う。
私自身、縄師になってからずーと明智先生の背中を追いかけて来た
13年前それが突如なくなってしまった。
路頭に迷い縄師を続ける「意味」すらわからなくなってしまった。
4年という月日をSM界から退きひたすら考えた。
自分にとってSMとは?緊縛とは?
その結果が今わかる
自分は明智先生を愛し、縄を愛し、SMを愛している
その自分のSMに関わる人たちが好きだし自分の成長の糧となる。
だから復活をした。
私をずーと支えてくれた方、待って居たファン、そして先生
その方々のために、そして自分のために今縄師として活動している。
自分が信念を持ってやって来た事、それが少し報われた気がします。
先日のファントムで、私をデビューから支えて下さる方に
ある嬉しいお言葉を頂き泣きそうになりました。
その方には散々「明智にこだわらず神凪として好きにやったら
もっとお前は楽にできるんだぞ」と言われて来ましたが
私は「それは出来ません」と何度も反抗して来ました。
半ばこの意地に折れてくれたような感じですが、それだけじゃない
人を大事にし、ファンを大事にし、「感謝」の気持ちを忘れない事が
本当の明智の精神なんじゃないかと思う。
どんなに縄が上手くても、完全に縄筋をコピーして居ても
それはあくまで真似事なんだと私は今ならわかる。
何かを継ぐという事は、そのファンの人や愛する方々に認められて
初めて「継いでいく」という事が認められるんだと思う。
いくら自分がこれを継いで居ますと言ってもそれは独り言
誰も認めてくれないんだと思う。
自分が決めることではなく、人に認められて初めて一人前
だと今の私はわかる。
そんな気持ちにさせてくれたこのイベントは私にとって特別な舞台
そんな気持ちになる事ができるキッカケをくれたイベントSM感謝祭
ただ一つ言える事は「これからも明智先生の背中を追いかける」
そんな覚悟を感謝祭で見て頂きたいと思います。
お越しになってくれたお客様が笑顔で「楽しかった」の
言葉を言っていただけるよう務めたいと思います。
7月16日一部で皆様のお越しをお待ちしております。
当日は早い時間から会場に居ますので、是非お声がけしてくれたら
嬉しいです。よろしくお願い致します。
縄師 神凪