こんばんは神凪です

先日の記事にたくさん反響を頂きました。
正直書くか書くまいか悩みましたが、このまま見て見ぬ振りはできないしあまりに同じ様な話を聞いたりするので書かせていただいた次第です。私自身誰かを批判するつもりではなく、自分も含め一度引き締めなければいけない事案ではないかと思います。これだけ緊縛というものが日本だけではなく世界中でポピュラーになり人口も15年前から比べると圧倒的に増えたと思います。緊縛をする方が増えれば15年前にほとんど聞かなかった事がさらに酷くなっているのが事実です。

それを見て見ぬ振りはできないと思いましたので書かせて頂きました。

私は世界中で緊縛のワークショップやライブをやり、実際に今はアメリカ人の弟子もいます。世界を回ってみて多くの方が今問題視している事が、ロープジャム（縄会みたいなもの）の中で初めて会う方と緊縛を楽しんでいる最中の望んでいない性的なタッチ（胸やアソコ）を過剰に触るセクハラ問題と、女の子の体の問題（例）「吊りをしていて腕が痺れたから降ろしてほしい」と訴えても降ろしてもらえず怪我をしたり、「あの子は大丈夫だったのになんで君は痛がるんだ？」「君の体が硬いからこの縛りが出来ないんだよ」などのパワハラ的な言葉を女の子に投げかけたりという問題が多くあります。

日本でも同じ問題が起きていると話を聞きます。
普通に考えて理不尽な事で女の子を攻め立てる・・・おかしいと思う
「降ろしてほしいと訴えているなら下ろすべき」
「はじめに縛りだけという約束をしているのにプレイに持ち込もうとする」または「勝手に胸やアソコを触る」はルール違反。
「女の子の体の硬さや痛がるのを他の子と比べて批判するのもおかしい事」
全てにおいて理不尽な事で責め立てるのは本当に良くない。

私も海外のワークショップの内容でキツイ縛りを教えた時、一人の女性が泣き出しました。私はどうしたの？と聞くと「私は体が硬くてこの縛りが出来ない、だからダメなモデルなんです」という事でした。まだ海外でのワークショップ経験が短かった私には衝撃が強かった。そのモデルさんに「ごめんね・・・でも大丈夫！君にも出来る縛りを彼に教えるからと」私自身も教えるのに未熟だったので分からなかった。でもその一件から同じ課題でも体が硬い子や腕が痺れやすい子には対処法や同じ形でも縄回しを変えたりしてその子にあった縛りを提供する様になりました。

縛りは女の子の身体に合わせるものだと私は思う。
習ったことを習った通りにやっても、気持ちいと思う女の子がいれば、痛がる女の子もいるという事をしっかり頭に叩き込んでほしい。私は全ての女の子に縛りのポイントを変えます。ここでは言いませんが。
体が細い子・体が大きい子・体が硬い子・体が柔らかい子・緊縛に慣れている子・初めて緊縛を受ける子全て変えます。縛りに慣れていても、初めて縛る子にいきなり吊る事はしません。なぜならその女の子の体の情報が私の中にないから、様子を見るという事で軽い縛りしかしません。当然だと思います。

今、日本はものすごい勢いで緊縛を楽しまれる方が増えています。
だからこそ今考える事があるのではないでしょうか？
私の中で緊縛はエロという考え方だけど、「同意のないエロはしない」これは絶対に守ります。もちろん神楽以外の女の子で緊縛をしてセックスをする事はありません。自分のパートナーならすると思いますが、神楽以外のパートナーを作る事がないからです。仕事（ライブ）などのパートナーは作りますが、あくまでも仕事のパートナーなのでセックスをする事ないし、セックすしたらいい仕事はできないと思っています。私はプロとしての自覚があるので必ずそこは守っています。

ちゃんとした同意があっての行為なら問題ないと思いますが、あやふやの同意でその様な行為をするから問題が起きる。そもそも緊縛やSMはちゃんと信頼関係があって初めて出来る行為ですよね？みなさん良く言っていますよね？だったらそれをちゃんと実行しましょうよ。口だけではなくちゃんと楽しむため悲しまない緊縛をSMをしましょうよ。

みなさんはそれなりの仕事であったり家庭がある方が多いと思います。
もし万が一女の子に訴えられたら今の環境や地位が無くなりますよ！
そして警察で留置され虚しい思いをする事になりますよ！
そんな風になりたくないじゃないですか？
常に理性を持って真摯に受け止め緊縛をSMを楽しんでもらいたいと思います。

縄師 神凪